探偵手記

コナンのこととかまぁいろいろと…

サンデー 名探偵コナン警察学校編 case.1竜虎相博 松田編 感想

ついに始まった「警察学校編 Wild Police Story」

ゼロの日常とどう違うのかというと、まぁゼロ=降谷がメインじゃ無いってところだと思うんですが、やはり降谷が彼らとどう過ごしたかが焦点になっています。(だってみんな死んで…)

ゼロの日常は「名探偵コナン ゼロの日常」が正式タイトル。
以前プロット表をまとめたとおり、青山先生の完全な監修と7、8割のエピソード提供ですので当ブログでは「色々言われるけどどっちも原作者の作品」スタンスで取り扱っていきます。

今回松田編が三週連続載るそうなのですが、その後は不定期掲載。発表されているコナンの休載はもっと長いので、ゼロの日常がまたすぐ連載されるものだと思います。
前回のゼロは米花町お花見回。
色々考えたい部分もありました。梓の膝の向きとか。最後に安室が掴んだ五枚の花弁…そこからの警察学校編です。単行本は別で出るかもしれないですが、ゼロがあるからこその警察学校編だと思います。それはこの後語ります。

 

表紙

全員けがしてます。やんちゃ坊主が過ぎる。

カラー1P。松田と降谷が喧嘩してます。やんちゃか。
見開きカラー。松田と降谷が喧嘩
次のカラー。喧嘩してます。ずっとなぐり合ってるね?

血気盛んな二人ですね…。松田は殴り合いで歯が落ちてます。
降谷、松田、諸伏景、萩原、伊達。全員22歳設定のようです。

このあと何年生きられるか逆算してしまい鬱です。
萩原に関してはなんだか時系列よくわからなくなってそうですが、降谷がこの時点で警察学校にいるのかも謎。ここはいったんスルーしておきましょう。

鬼塚八蔵 教官

特徴が黒田に似ていてややこしいです。予告を見てツイッターで黒田教官説を唱えてしまいましたが、別人でした。やっちまった。

ただ鬼塚っていうのは『ゼロの日常』1巻TIME7「眠れないんですか?」のぼやけた同期4人組写真の伊達の名札に出ています。本誌では線があって分かりにくいのですが、単行本のオマケページに加工前の絵があり、そこではっきり確認できました。この頃から既に警察学校編の設定が組まれていたことが分かります。
1巻は全て新井先生がプロットを作成してたと思いますが、相当監修が入っているというか、この時点で学校編の打ち合わせをしていることがよくわかりますね。

四人のキャラ

  • 松田陣平

父親がボクサーで叩きこまれた…というのは初出の設定でしょうか。
喪服着てた時も相当でしたが、この時点でひねくれてます。
面接以外を高いレベルで通過したのでカバーできたそうですが、傍若無人で協調性が無い(笑)あの暗い松田が若い時はこうだったんだなぁと思うと、面白いですね。
萩原いわく色男らしいですが、顔はもう快斗です。青山主人公顔だなぁ…。
降谷曰く「ツンデレ警察を憎んでいるようですが。

既にお兄ちゃんの評判があるようですね。おのずと、過去も把握していると。
正義感は強いけど…このへんは後で。

  • 伊達航

ワタルブラザーズ伊達さん、かなり想像通りのキャラです。リーダーシップがあり、総合力はNo.2。
しかし父親が警察官で殉職、という情報が出てきました。なんというか…伊達母のことを考えると辛すぎますね。思えば佐藤刑事も父親が殉職。伊達さんも佐藤さんのこと色々と気にかけていたのかもしれませんね。

  • 萩原研二

キャラ、モテモテ(笑)それ以外ないのか!?
洞察力とコミュニケーション能力を持った萩原。女の尻を追い回すことにしか使っていない…。
ただこの能力は、この時点で降谷に無いもの。今の安室を形成したのは彼かもしれません。

 

警察職員の職務倫理及び服務に関する規則

松田が「警察官はなにものか」と問われ暗唱しました。そこでそれぞれ5人が振り分けられるコマがあり、このまま彼らのキャラクターなのではないかと予想します。

誇りと使命感を持って、国家と国民に奉仕し(降谷)
人権を尊重し、公正かつ親切に職務を執行し(伊達)
規律を厳正に保持し、相互の連帯を強め(萩原)
人格を磨き、能力を高め、自己の充実に努め(諸伏景)
清廉にして、堅実な生活態度を保持する(松田)

…松田だけなんか違うぞ?

 

この規則ですが、以前にもコナンで登場しました。それがあの揺れる警視庁シリーズのラストシーン37巻。犯人を撃とうとした佐藤を高木が諭す台詞です。

高木:い、いつも佐藤さんが言ってるでしょ… 誇りと使命感を持って国家と国民に奉仕し、恐れや憎しみにとらわれずに、いかなる場合も人権を尊重して公正に警察職務を執行しろって…
佐藤:だって だって…
高木:そんなんじゃ松田刑事に怒られちゃいますよ…

なんか色々因果が絡まってしんどいぞ、警察学校編。

 

諸伏兄弟

スコッチの見る悪夢…。まさかの、景光の目の前で両親殺害でした。兄は居なかったのかな…?黒タイツがめちゃくちゃ怖いですね。名探偵コナンの中でもこんなにつらいシーンはそう無い…。作品的に子どもがこんなに辛い目にあうことは無いですから。
トラウマにもなります。そして、彼は報われることはなかったのか…と考えると辛い。辛すぎる。
そして今作には出てない高明お兄ちゃんのことを考えると…!
長野組の絆の強さについては何度も実感していましたが、敢助が行方不明になった時どうして県警から所轄に移ってまで彼を探し出したのか。考えると…ああ、書いてて泣けてきましたよ。かんちゃん生きててよかったね高明。
実は高明の過去って両親が死んでいる以外はかなりぼんやりしています。
この事件が、なにに繋がるのか…。少なくとも重要人物であることには間違いないですし、諸伏はどうも組織関連に絡んできそうだなと最近予想しています。長野組は無視できません。

 

降谷零のキャラクター

オールAで類を見ない成績でトップ入学総代。口調はゼロの日常と変わりませんでした。が、見た目のせいで喧嘩の日々。現時点で柔らかさはありません。真面目で優等生。気になることも言っています。

降谷:僕は絶対に警察官にならなきゃいけないんだ…邪魔しないでくれ!

頑なにさせるものってなんなのでしょう。

  • 降谷は警察官になるために育てられた。
  • 警察に恩がある。
  • 諸伏両親殺害事件の犯人が未解決で、自分が捕まえようと思っているから。

1話を読むと三つ目っぽいんですよね。
でも、そうなると辛いですね。もう降谷が警察を続ける意味が…。警察学校編しんどい!

なんでスコッチ死んじゃったんだろう…。

 

降谷の経歴

コナンワールドなので自由に作者の手で作られますが、それでも警察組織で普通とは違う方式をとって降谷はキャリアになったと考えるのが自然です。過去にコナンではキャリア関連の記述も出ているので、全く無知ということは考えにくしい、全く無視とも思えません。
漫画的に考えると、降谷の超成績で誰かが引き上げたと考えるのが妥当かなと。
ただもう一つ道があります。
キャリア組になるには警察大学校を卒業していなければなりません。しかし今回は警視庁警察学校。ここからキャリアに行くコースは存在しないようです。
が、高明は弟が警察官を辞めたと報告を受けていました。それが公安として潜入する意味と捉えていましたが、本当に辞めていたとしたら?
一度辞めて、試験を受け直し、大学校へ行けば、キャリアのコースには入れます。でも景光ノンキャリ疑惑もありますし…この説が通用するかは謎なのですが。

「降谷がとんでもなく優秀だったから今の位置にいる」

というのは確定的ですよね。

 

「ゼロの日常」の存在

警察学校編、これからも考察して行きたいんですが…心がしんどいです。
読者は彼らの運命を知っている。降谷が今苦しんでいることも知っている。
降谷の視点で読めるのは、ゼロの日常があるからこそです。
ゼロではなかなか楽しそうにしていますが、根底にある寂しさみたいなものは消えていません。ゼロ最新話でも、願い事を言うことは出来なかった。
きっと警察学校編が終わるまでこの状態は続くと思います。
ゼロに期待するのは学校編が終わってから。どうにかして、降谷が救われる展開が来て欲しいし、それが亡き仲間たちが一番望むものではないでしょうか。
ゼロは救いの物語だと信じています。日常は、彼から最も遠い物。だからこそ日常を手に入れる話だと願っています。

 

幸せな話が読みたいぞ!